おはぎ
夜に勉強をしていた時でした。
不意におはぎが食べたくなったのです。
でもおはぎだけ買いに行くのも面倒だし、夜も遅いし。
おはぎへの欲を抑え、僕は勉強を続けていました。
しかし脳裏に浮かぶおはぎの姿。
考えるな!勉強に集中しろ!
集中…集中…おはぎ…おはぎ。
ダメ、おはぎのこと以外考えられない。
もう自分に嘘なんかつけないの。
おはぎのこと忘れられないの。
おはぎなんて嫌い、、、そう呟いて財布を片手に家を飛び出した夜9時。
求めていたのはおはぎだった。
スーパーに入りおはぎを手にし、一目散にレジへ。
129円を支払い、暗闇を走る僕。
おはぎの前じゃ僕は大人になんてなれない。
やっと君に会えた。
美味しかったです。
満たされたことにより、今凄く幸せです。